サンウルブズ7/15ブルーズ戦で今シーズン終了
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長いようで短かったサンウルブズの2年目もあと1試合で終わる。
そして、南アフリカカンファレンスからも離脱する。
今期は、NZ勢と初めて対戦するなどタフなシーズンだった。
その締めくくりもまた、NZのブルーズだ。
選手は奮闘しているが、個の力も組織的なプレーにおいても
他チームとはだいぶ差があるというのが現実。
タフな試合が続き怪我人が続出、さらにNZやアルゼンチン、
南アフリカへの長期遠征という不利な条件もあり、
チームは間違いなく疲労しているはず。
ブルーズ相手に勝利とはいかないまでも、
とにもかくにも、今シーズンは今後の課題がたくさん現れたシーズンだった。
選手たちの間で顕在化している試合過多によるコンディショニング悪化。
根本的なフィジカルの差。選手間のスキルや経験の格差。
いつまでもパフォーマンスが向上していない選手。
トップリーグでフルシーズン、プレーした後で、スーパーラグビーでさらに
強度の高い試合を続ければ、テストマッチを含めいいコンディションを
保つことができなかったかもしれない。
それでもW杯まで2年しかない。少ないチャンスをものにできないなら、
時間的にも外されてもおかしくない。来日中のエディも
2年後のW杯への最優先事項として「セレクション(選手選考)だ。
構想を近々固め、そこに向けての構築が必要」と語る。
サンウルブズの中で明らかにパフォーマンスが低い選手は、
今シーズンでいったん外して、他の選手を補強した方がいいだろう。
なるべく日本代表の1軍、あるいは1.5軍ぐらいのメンバーで固めて
質の高いチームづくりやシーズン戦績を上げていく時期だと思う。
SANZARRサイドからは「5年以内に優勝争いのできるチームにすること」
という要求もあるので、初心者マークをはがす時期に来ている。
3年目となる来シーズンは、リーチ、マフィ、ツイもサンウルブズ入りするかもしれず、
思い切った選手選考の時期になる。
サンウルのHCにしてもフィロをコーチに戻して、トニーブラウンをHCにした方が
いいかもしれない。そうすれば、戦術の直接指導と
細かなチーム状況の確認や意思疎通が図れる。
サンウルブズ=日本代表をより厳密に、現実的なものにすべき時だろう。
11月のテストマッチを含めてSR3年目は、思い切った選手選考、
フィジカルの強化などの課題をクリアしつつ、
W杯に向けてはっきりと舵を切ることを期待している。