対オーストラリアの厳しいDFレッスンとフランス遠征
ジャパンは9トライを取られる手厳しいレッスンとなったが、
それをフランス遠征に生かさねばならない。
11番から14番までフィジアンの好ランナーたちがダイナミックに駆けた。日本代表が何度タックルしようが我慢強く攻撃を継続した。機を見て巧みにオフロードをパスをつないで作ったチャンスをワラビーズのBKはものにしていた。
ヘンリー・スパイトの突進やサム・ケレヴィのジャンピング・トライも迫力があった。
オーストラリアのBKは強さと速さ、状況判断や体格で一回り違っていた。
もちろんFWも強健だった。
この日リザーブに入った、年内での代表引退を表明している
前主将のHOスティーブン・モーア(125キャップ)は日本のファンに
最後のゴールドジャージー姿を披露した。
ジャパンのジャージだが…。
とにかくジャパンは、見えた課題に集中してスピード感をもって、
対処・修正してゆかなければならない。
2週連続で大敗を見せられて周囲の不安が増す中、リーチ主将は言った。
「もう少し強化の時間があったら変わる。チームは首脳陣も選手も同じ方向を向いている」
新しく取り組んでいるディフェンスに対して、一人目まではいい感じで入れている。
その両隣の選手の反応を今後どうやっていくか考えていかなければならない。
システムとしては前に出れている。
フェイズを重ねられると最後の最後で一人になってしまう。
結局最後は、単発になってしまうので、そこを組織で揃っていきたいところだ。
DFに走り回るためのフィットネスもつけなくてはならない。
さあ、次はトンガとフランスだ。
トンガなどのアイランダーを相手にするなら、7人制のようなラグビーにしないよう
スクラムやモールでじわじわせめてFWがゲインしたら今度はBKに回して速攻する、の繰り返しで得点を重ねていけるか。
あとは、トンガにも高速ディフェンスしてノッコンやペナルティを誘う。
今のシステムがより良くなっているなら、トンガは攻略しやすいかもしれない。
フランスはスクラムで負けないことが重要か。
遠征メンバーには、真壁、具、谷田部、日野、三上などがFWに加わった。
BKは、藤田、山沢などが入り、今週半ばには飛び立っていった。
このメンバーで今度はどんなラグビーをしてくるのか楽しみだ。