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第15節クルセーダーズ×ハイランダーズ戦から学ぶ

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クルセーダーズ×ハイランダーズ戦は、今季BESTマッチではないだろうか?

すごい試合だった。

プレーなど詳しい解説は抜きにして、サンウルブズや日本代表が見習えることについて

簡単に言及したい。

ひとつは、ハイランダーズのタックルだ。

強い!!  うまい!!  好判断!!

フィジカルの強いクルセイダーズをほとんど一対一で倒していた。

今の日本代表は、ハイランダーズ型のラグビーをしているのだから、

少なくとも、2015W杯の日本代表並みのタックル強度が求められる。

タックルスキル、判断、強度が今のJAPANにはない。

ジェイミーHCもわかっているだろうが、本格的に強化しなければならない。

一人一人のタックルなどのDF能力をハイランダーズレベルに引き上げることが急務だ。

次にクルセイダーズから学べる一つの点は、

接戦をものにするスキルだ。接戦は日本代表が勝つための大切な要素。

力のある対戦相手が、余裕の出る点差になると無理矢理リスクを負ってでも

トライを取りに来るだろう。ところが、接戦だとペナルティーでゴールキックを選択したくなる。

7点取られるところを3点ですむのだ。そしてまた接戦を続けられるし、

こちらが何をするかわからないようなプレーをし続けることで、

焦らせるなら、相手はますます保守的になり、

思い切ったことができなくなる。それが2015W杯の南アフリカである。

あの時は最後にスクラムという判断が、最後の決め手となった。気力と体力が最後まで

切れずに接戦をものにできた。

接戦をどうものにするか?プランBを持っておくことは必須だ。

クルセイダーズの場合、最後のドロップゴールだった。

去年のウェールズ戦もドロップゴールだった。個人の良い判断もあるだろうが、

最後の最後に、いわば飛び道具のようなプレーをチームとして

共有できてなければならない。

ドロップゴールで逆転するには、FWは中央付近でラックを作る必要が出てくる。

ランで攻めるかのように見せかけて、キック体勢に入れるよう

チームが持ってゆくと言った具合である。短時間で得点するスペシャルプレーを

持つことは勝利のために不可欠。

個人のタックル強度を上げ、好判断、高いスキルを示しつつ、

この6月のテストマッチを含め、遂行してもらいたい。

テストマッチであればなおさら、接戦をものにする能力が求められるので、

最後の時に何ができるか、ぜひ決めておいてほしい。