ラグビー情報発信ブログ

2019ラグビーW杯と2020東京五輪男女七人制ラグビーに向けて様々なラグビー情報を発信するブログ

日本代表ラグビーについての偏った報道

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ラグビー日本、根本から強化見直すべき』といった論調の報道記事が多い。

どうにも、偏りを感じる。

まず、「ルーマニアに勝ったところまでは悪くなかったが、続く

アイルランドとの対戦は2試合とも完敗だった」

当たり前である。3位と11位と17位の実力は大きく違う。つまり問題なのは、

勝ち負けだけで判断していること。

次はこうだ。

日本は欧州6カ国対抗に参加する3チームと戦っているが、

スコットランドウェールズとは接戦だったのにアイルランドとは完敗だと、

たたみかけ、その理由付けに6カ国対抗でそれらの国は

勝ったり負けたりしてるではないかという。

その程度の分析で何がわかるのだろうか?

続けて「スコットランドウェールズは主力がほとんど参加していたのに対し、

今回のアイルランド戦は主力11人以上が抜けていた。ほぼ二軍のアイルランドが、

一軍のスコットランドウェールズに勝るとは考えにくい。」と述べる。

子供の発想のように思えてならない。

そこから、2015W杯は違った、エディーの時の方が良かったと

ヤフコメのような浅い批評を展開する。

そもそも2015W杯までの日本のテストマッチをどれだけ知っているのだろうか?

他にも、フィットネス強化についてもエディー派だ。

フィットネス強化は絶対に必要だが、今の時点で2015W杯に

仕上げられた身体と比べられてもどうだろう。

あと2年待ってからよく確認して書いてもらいたいものだ。

「「選手の体重は15年から平均3キロくらい落ちたのかな」。

アイルランド戦の後、日本ラグビー協会の責任者が、さらりと話した。

過去4年間の貯金がほぼ消えたことになり、強化委員会の失態を自ら明かすことにもなる。」

確かに誤解を招く言葉だったかもしれないが、それを極端に祭り上げている。

第一、特別強化プログラムを受けずとも、トンプソンはあそこまでやっているのだ。

ルーマニア戦の前に代表関係者が嘆いていた。「サンウルブズで毎週けが人が出るのも、

フィジカルやコンタクトプレーの技術を鍛える時間が足りず」と指摘。

それは事実としても、そのために出場選手をローテーションしたり、

NDSで定期合宿をしているのではないか?

問題なのは、専門的な知識がなく、聞きかじったことと2015W杯の状態だけを根拠に、

今の代表はだめだと決めつけていること。

叩かないと発奮しないというおせっかいもあるのだろうが、

2年後良く調べた上でそういうならわかるが、今結論付けるのは、時期尚早だ。

このような論調が多いのは、とても嘆かわしい。

大切なのは、2019W杯にフィジカル・メンタル・戦術の完成などを

ピークに持っていくこと。

そして、日本に合ったピーキングの持って行き方は各コーチが知っている。

そして、エディーが提案してきたように若い世代から世界のラグビーを体感して

底上げし、選手層を厚くする体制を今から整えなければならないし、

実際にやっているのだ。

日本ラグビーは、次のW杯だけでなく、その後も発展していくよう

努力していることを見失ってはならないと思う。

勝つことに越したことはないが、目の前の勝利だけに一喜一憂するのではなく、

どのように日本のラグビーや若い世代が成長しているかも

洞察し楽しみたい。

そして、もう少し日本代表が落ち着いてきたら、

接戦で勝ち負けすることは、本番で役に立つだろうと思う。