帝京大をあと1歩まで苦しめた明治
今年の大学選手権決勝は、ハイレベルで非常に見応えのある試合だった。
帝京をここまで追い込んだのは初めてではないだろうか。
いつもなら、前半良い試合をしていても後半は帝京が引き離していたが、
今年の明治は粘り強いDFと強くて多彩なATのバックスが際立っていた。
しかしながら、わずか1点の差で21年ぶりの優勝を逃した。
帝京は史上初の9連覇だ。
9連覇は大学でも社会人でも難関だったが帝京が苦しみながら、
薄氷の勝利をものにした。もっとも、帝京大主将の堀越は
接戦を楽しめたと試合後に述べた。勝算はあったのか。
明治は最高のゲーム展開だった。ただ、最後は力が残っていなかった。
明大の丹羽政彦監督は「FWに固執せずに、BKに回していれば」と悔やんだ。
ともかく帝京は前人未踏の9冠だ!
一方トップリーグも予想に反してサントリーが大差でヤマハをくだした。
ヤマハは主力にケガ人が多く、不利かもしれないと思っていたが、
49―7で負けるとは思わなかった。
帝京と同じく、サントリーも縦の突破からのトライが目立った。
準決勝もう1試合も意外と僅差だった。
パナソニックはこれまでになく追い詰められた。
トヨタの激しいブレイクダウンに圧力をかけられた。
「紙一重のゲームだった」(ジェイク・ホワイト監督)
「運に任せた部分もあった」(ロビー・ディーンズ監督)。
激しく、厳しい準決勝だった。
Panaも帝京もそれぞれ最強のチームだが接戦となり、
見る方としてはとても楽しめる週末となった。
明日は、高校ラグビー決勝。
なんと贅沢な3日間…。